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【海外SaaSレビュー】SEOツール「SEMrush(エスイーエムラッシュ)」をGoogleアナリティクスと徹底比較

【海外SaaSレビュー】SEOツール「SEMrush(エスイーエムラッシュ)」をGoogleアナリティクスと徹底比較

クラレボ編集部
1 minute read

今回は、海外SaaSのSEOツール「SEMrush(エスイーエムラッシュ)」をご紹介していきます。

SEMrushは、SEO対策、有料広告の分析、SNS戦略、コンテンツマーケティング、さらには競合サイトの分析といった、数多くのデジタルマーケティング機能を備えた統合的なツールです。

弊社クラレボ事業部でも活用しており、SEOの成果だけをご紹介しても、サイト開設からわずか半年で272キーワードの検索10位以内を達成しています。

そこで今回は、弊社SEO担当者が、SEMrushの特徴や、Googleアナリティクスとの違い、おすすめのユースケースなどを、経験をもとにご案内していきます。

SEMrush(エスイーエムラッシュ)とは?概要をかんたんに

まずは、SEMrushの概要をかんたんにご紹介しましょう。

SEMrushは、SEO分析(内部分析・外部分析)、広告の成果測定、競合サイト分析などの分析機能、新しいコンテンツを発見するコンテンツマーケティング支援、サイト健康診断などを含めた、総合的なデジタルマーケティングツールです。

WEBマーケティングに必要な機能は、ほぼ全てここに揃っていると言っても良いでしょう。

名称 SEMrush(エスイーエムラッシュ
費用 月払い$119.95/月~
機能 SEO、WEBマーケティング分析統合ツール
紹介ページ https://kurarebo.jp/products/semrush

SEMrushの使用感

かなり多機能なので、最初のうちは、どの機能がどのように活用できるのか、判断に少し迷う部分もありました。ですが、迷ったのは本当に最初の1日程度です。少し触っているうちに、すぐに機能の概要や、何にどう役立つのかを把握することができました。

海外SaaSということで、最初は少し抵抗感もあったのですが、すぐにストレスなく使えるようになりました。特にマニュアルやヘルプ・ドキュメントを通読はしていないのですが、本当にそれでも十分に普段のマーケティング業務に活用できています。たまに解らない部分がある時だけ、ヘルプを参照している程度です。

GoogleアナリティクスとSEMrushの比較

SEMrushの特徴を把握するために、Googleアナリティクスと比較してみましょう。

SEMrush Googleアナリティクス
ページ単位のアクセス解析 ★★★★☆ ★★★★★
ユーザー単位のアクセス解析 ★★★★☆ ★★★★★
広告成果測定 ★★★★☆ ★★★★★
ユーザー行動分析 ★★★★☆ ★★★★★
コホート分析 ★★☆☆☆ ★★★★★
レポートの作成 ★★★☆☆ ★★★☆☆
SERP分析 ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
内部SEO診断 ★★★★★ ★★★☆☆
SEOキーワード探索 ★★★★★ ★★☆☆☆
競合サイト分析 ★★★★★ ☆☆☆☆☆
ドメインオーサリティの判定 ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
有害なバックリンクの検出 ★★★★★ ☆☆☆☆☆
設定および運用性 ★★★★★ ☆☆☆☆☆
費用 ★★☆☆☆ ★★★★★

こうして比較してみると、GoogleアナリティクスとSEMrushとでは、できることや、得意な部分が大きく異なることがわかります。

SEMrushの優位性:Googleアナリティクスでは不可能な機能

どちらかと言えば注目したいのは、Googleアナリティクスにはできず、SEMrushでなければできない機能です。様々な機能がありますが、弊社の業務でよく使うのは以下の機能になります。

・SEOキーワード探索

特に重宝する機能の一つです。特定のキーワードの検索ボリュームを調べたり、任意のキーワードから派生するキーワードを列挙したり、といったことが可能です。また、SERP分析も同時に行えるため、「このキーワードでは現在このような検索結果になっている」ということが一目で把握できます。

・ドメインオーサリティ判定

ドメインオーサリティ自体はあまり信頼性の高い指標ではありませんが、サイトの基本的なSEO評価(ドメインオーサリティ)の推移をチェックする目的で確認しています。これもGoogleアナリティクスでは確認できない、SEMrushならではの機能です。他のSEOツールでもドメインオーサリティ判定を持つものはありますが、SEMrushの判定は精度が高いと感じています。

・競合サイト分析

こちらもかなり重宝する機能です。自社サイトと、指定する競合サイトのURLを入力することで、コンテンツのボリュームやワードの分布、アクセス状況など、さまざまな指標を比較することができます。これにより、たとえば競合サイトがどのようなキーワードでアクセスを獲得しているのか、競合サイトにあって自社に不足しているコンテンツなどを一瞬で把握できます。

・有害なバックリンクの素早い検出

これはGoogleサーチコンソールでも確認できる機能ですが、SEMrushのほうが圧倒的に充実しています。有害なバックリンクを付けられてしまうと、検索エンジンからペナルティを受け、何をやっても検索順位が上がらない状態になってしまいます。そうしたリスクをいち早く察知し、当該する悪質バックリンクを素早くリスト化できるため、サイトの安全管理に大きく役立っています。

レポートの作成は「どちらも重宝」

SEOレポート、マーケティングレポートの作成には、SEMrushとGoogleアナリティクスの両方を活用しています。

SEMrushには、Googleアナリティクスのようなレポート作成機能はありませんが、データをCSVでエクスポートすることは可能です。弊社担当者の場合、Googleアナリティクスのレポート作成機能は使わず、SEMrush、Googleアナリティクス双方のデータをCSV出力し、双方のデータを用いて詳細分析を行っています。SEMrushでしか取得できない有用なデータも多いため、レポーティングの際はこうした手法を使っています。

設定や運用性もSEMrushのほうが優位

もう一つ、実際に使っていての感想ですが、設定や運用性もSEMrushのほうが便利ですね。現在のGoogleアナリティクスは「GA4」仕様で統一されつつありますが、GA4は細かい設定が必要で、初期設定だけでも大変です。一方、SEMrushは初期設定らしい設定はほとんど無く、簡単な操作ですぐに使い始めることができます。GA4の場合、設定を変えるだけでも一苦労ですが、そうした苦労がSEMrushには無いため、本来のマーケティング業務に集中できるのが嬉しいですね。

また、Googleアナリティクスよりもデータの反映が早いのも特徴です。Googleアナリティクスでは通常、3日ほどでデータが反映されますが、SEMrushは翌日には正確なデータが反映されています。

SEMrushの苦手な部分

ページ単位、ユーザー単位のアクセス解析や、広告成果分析、ユーザーの行動分析、コホート分析などは、Googleアナリティクスのほうが優位性があるように思います。もっとも、SEMrushでもこれらは可能なのですが、ユーザーインターフェースの見やすさ等から、個人的にはややGoogleアナリティクスのほうが評価が高くなります。

実際に使って分かったSEMrushの3つのメリット

実際に使ってみてわかった、SEMrushのメリットを3つ挙げていきます。

1:見たいデータがすぐ見れる

まず、使いやすさですね。「見たいデータがすぐ見れる」という使用感です。WEBマーケティングは膨大な量のデータと日々格闘する仕事です。本格的なレポーティングではなくても、「ちょっと様子を見たい」と思うことは常にあります。そうした際に、SEMrushだと、どんなデータにもすぐにアクセスできるので気に入っています。

2:競合分析など、他のSEOツールではできない機能がある

SEMrushも決して「完璧なツール」とは思いません。ですが、それでも皆様にオススメしたいと考えるのは、ここでしかできない機能が豊富だからです。その際たる例は、やはり競合分析でしょう。「競合分析が可能」と謳うSEOツールは山のようにありますが、ここまで詳細に分析できるのはSEMrushの他にはほとんどありません。

3:マーケティング戦略の分析から立案までワンストップで行える

もっとも良いと思っている点は、戦略の分析から立案まで、全てSEMrush上でワンストップで行えることです。もちろん、Googleアナリティクスなど他のツールのほうが使いやすい分析項目もあるにはあるのですが、SEMrushは「できないことがない」のが強みです。そのため、データを分析して、競合を調べ、検索需要などの市場調査を行い、次の戦略に反映させていく…といった一連のフローが、全てSEMrushだけで完結させることもできます。

もちろん、SEMrushのデータをエクスポートして、他のツールのデータと合わせて活用することも可能ですし、とにかく何をやるにもデータの小回りが利くので、助かっています。

使って分かったSEMrushのデメリットや不満な点

SEMrushは本当におすすめのツールですが、完璧というわけではありません。デメリットや不満な点もご紹介していきます。

1:データ量が多いと動作が少し重くなる(ただし通常は気にならず)

まず、これはSEMrushに限った話ではありませんが、扱うデータ量が多くなると動作が重くなります。これは仕方のない部分ですね。ただ実際に扱っていて、「重すぎて仕事にならない!」といった場面はありません。

弊社は5000ページ以上もの大規模ECサイトも運用しており、そのマーケティングにもSEMrushを使っているのですが、これほど膨大な量の分析でも、「たまにちょっとカクつくかな?」程度の重さで済んでいます。

実際には動作環境にもよると思いますが、よほど旧式のPCでもない限り、実務上の問題にはならないでしょう。

2:左側サイドメニューが若干わかりにくい

SEMrushの欠点らしい欠点と言えば、左側サイドメニューの構成が若干わかりにくい点です。慣れてしまえば、見たいデータにすぐアクセスできるようになりますが、慣れるまでは「これは何だったかな?」と迷うことが多いと思います。ただ、慣れるまで1日も掛からないので、「最初は戸惑う」ぐらいで考えておいて良いでしょう。

3:使いこなすのにマーケティングの知識が必要

これもSEMrushに限った話ではありませんが、SEO/SEMツールは、使いこなすのにマーケティングの知識が必要です。まったく知識なしに扱えるツールはありませんから、こればかりは仕方ありませんね。ただしSEMrushの場合、ポップアップやツールチップで説明文が表示されることもあり、ハードルは低いと思います。

Googleアナリティクスの場合、GA4特有の概念や用語を覚える必要があって大変ですが、SEMrushは一般的なSEOやWEBマーケティングの知識だけで使いこなせるので、むしろ使いやすいほうだと言えるでしょう。

SEMrushの導入がおすすめのケース

SEMrushの導入がおすすめのケースや条件についてもご紹介していきます。

個人事業主~大企業まで、事業規模は問わずにオススメ

まず事業規模ですが、SEMrushの場合、個人事業主から中堅中小企業、大企業に至るまで、規模を問わずにオススメできるツールです。見たいデータにすぐアクセスでき、初期設定も運用も手間が掛からないため、人手が少なくても無理がありません。

また、SEMrushと同等の機能を持つツールを導入しようと考えると、月額数十万円の固定費が必要になることもあります。しかし、SEMrushであれば最安値の有料プランでも119.95ドルからと、破格の費用対効果です。

会員サイトではなく、不特定多数のユーザーが多いサイトに相性が良い

SEMrushは、ユーザーの会員ログイン等が無くても分析が可能なツールです。そのため、不特定多数のユーザーをメインとするサイトのほうが、強みを発揮しやすくなります。逆に言えば、会員ログインを大前提とするサイトであれば、顧客関係管理などのクラウドサービスを使ったほうがマーケティングに役立つでしょう。とはいえ、会員制サイトでも新規顧客の獲得には、不特定多数のユーザーを対象とする必要があります。ランディングページや広告の成果測定など、SEMrushが活躍する場面もあるでしょう。

競合との競争が激しいビジネスサイトには特に推奨

使用目的としては、基本的にビジネスユースなら、どのようなタイプのWEBサイトでもオススメできます。EC、コーポレートサイト、ブランドサイト、キャンペーンサイトなど、いずれもSEMrushが適したケースになるでしょう。

特に競合サイトとの競争が激しい分野では、SEMrushの競合分析機能が威力を発揮します。検索や広告などで、競合との差別化や戦略的な優位性を確保したいと考えている場合、SEMrushの導入が成否を分けるゲームチェンジャーになると期待できるでしょう。

SEMrush(エスイーエムラッシュ)の総合評価

最後に、SEMrushの総合評価をまとめます。

Googleアナリティクスをはじめ、これまで様々なSEO/SEMツールを活用してきましたが、SEMrushはその中でもトップ5に入る優秀なマーケティングツールです。機能の充実度、扱いやすさ、データの精度と反映の速さ、そして費用対効果など、総合的に見て高く評価できます。

より本格的なWEBマーケティングの実施を検討している場合や、売上アップ・新規ユーザー獲得数の向上、利益率の向上といったWEBサイトのビジネス課題を乗り越えるために、SEMrushは大きな助けとなるでしょう。

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