【導入事例・活用例】Miroホワイトボードは仕事でどう使う?国内外の事例から共同作業の進め方を紹介

オンラインホワイトボードのMiro(ミロ)は、オンラインで共同作業できるホワイトボードアプリ。ですが、「そんなに便利かな?普段の仕事でどう使うのだろう」と感じることもあるでしょう。会議のためだけに新しい画面を開くなら、今使っているツールで十分に思えるかもしれません。

実際の導入事例を見ると、Miroは会議中に意見を集めるだけでなく、考えを整理し、その後の作業に引き継ぐ場所として使われています。この記事では国内外の公開事例をもとに、チームが何をボードに置き、どのように議論を進めているかを紹介します。自社で試すならどんな場面から始められるか、想像しながら読んでみてください。

目次

Miroは付箋や図を共有し、話し合いの過程を残せるホワイトボード

Screenshot

Miroは、離れた場所にいる人も同じボードを見ながら書き込めるオンラインホワイトボードです。付箋に意見を書き、近い考えをまとめ、関係を線で結ぶ。会議が終わっても、その配置や資料をボードに残せます。

マインドマップで一つのテーマから考えを広げたり、業務の流れを図にしたりする使い方もできます。文章の議事録だけでは追いにくい「どの意見が、何と関係しているか」を画面上で共有できるのが特徴です。まずは実際の現場を見てみましょう。

ニコンでは月曜の目標から金曜の振り返りまで同じボードで見渡す

Miroが公開したニコンのレンズ設計部門の事例では、メンバーが週ごとのタスクをボードに貼り、カレンダーの横で「これからやること」と「終わったこと」を見えるようにしています。月曜に開発状況と各自の目標を確認し、金曜には同じ場所で一週間を振り返る進め方です。

設計の議論にも使われています。試作品に起こりうるリスクを出し合い、種類ごとに整理してから、発生しやすさと影響の大きさに沿って配置します。一覧表で項目を読むだけでは見えにくい「どこを優先して対処するか」を、チームで同じ図を見ながら話せるわけです。

カメラレンズの開発は専門的ですが、使い方自体は身近です。たとえば制作チームなら、進行中の案件と困っている点を週初めに付箋で出し、週末に動いたものを確認できます。新たな報告資料を毎回作る前に、仕事の現状を一枚のボードに置いてみる。そこが試す入口になります。

日立ソリューションズでは顧客との発想をその場で図にする

日立ソリューションズのDXラボの事例は、Miroを顧客とのワークショップで使う様子が具体的です。進行役とは別に、会話を記録する担当者が同席します。出てきた言葉をその場で付箋にし、関係を結び、必要に応じて絵も加えながら、まだ形になっていないアイデアを整理していきます。

たとえば顧客体験を考える場面では、「誰に、何を伝え、どう感じて行動してもらうか」をボード上で並べ、順番やつながりを見直します。議論の結果だけを後から資料にまとめるのではなく、考えている途中の構造を参加者が一緒に確かめられます。

DXラボでは、新規事業を考える過程を「すごろく」のようなマップにも表しています。検討は一直線に進むとは限りません。前の案に戻ったときも、どこまで進み、今どこを考えているかを示せます。企画会議で案が増えすぎたり、次回には前回の議論を忘れてしまったりするチームにとって、参考になる使い方です。

Bancolombiaでは資料を一枚に集め、会議後も使える記録にする

コロンビアの金融機関Bancolombiaのデザインチームの事例では、ワークショップ前の準備からMiroを使っています。写真、表、付箋、画面案など、別々の場所にある資料を一枚のボードに集めておくのです。参加者はそれまでの検討内容を見ながら意見を出せます。

同チームは顧客がサービスを使う流れを描くためのテンプレートも作り、デザイナー以外のメンバーや外部の参加者にも書き込みを促しています。終わったあとには、意見と資料がまとまったボードを関係者へ共有できます。

これは「会議の最後に議事録を清書する手間がなくなる」と単純に言い切れる話ではありません。しかし、最初に資料を集める場所と、議論の結果を残す場所を同じにすれば、次の会議でまた資料を探し直す負担は減らせそうです。

Zendeskでは時差のあるメンバーが一つのボードで作業を引き継ぐ

ZendeskのUXチームの事例は、同時に集まらない共同作業を示しています。世界各地の担当者が画面設計や仕事の流れをボードに描き、別の拠点の同僚がコメントを加えます。担当者は退勤後、翌朝に追加された意見を見て作業を再開できます。

時差のあるチームに限った話ではありません。営業担当が顧客の要望を書き込み、制作担当が翌日に案を添え、次の打ち合わせで一緒に確認する。こうした場合も、長いメッセージを往復させるより、対象の図や案の近くに意見を置けると話がつながりやすくなります。Miroは、会議の時間以外にも使えるボードです。

Miro AIは議論の代わりではなく、整理の下書きにも使われている

AI機能をどう使うかは、さらに気になるところです。Miroが紹介するFREITAGのシステム刷新プロジェクトの事例では、支援チームがワークショップの記録から要件や図の下書きをAIで作り、専門家が内容を確認して仕上げました。人が話し合った内容を、次の作業へ移すための補助として使っています。

一般的な使い方としても、Miro AIでは説明文からマインドマップや図のたたき台を生成できます。ただし、事例に出てくる高度なAIワークフローを、無料プランでそのまま再現できるとは限りません。まずは手で付箋を並べるところから始め、整理に時間がかかる作業が見えてからAI機能を検討する順番でも十分です。

自社で試すなら、次の会議の一場面をボードに置いてみよう

ここまでの事例に共通するのは、大きな組織だから使える特別な手法ではありません。週次会議なら各自のタスク、企画会議なら出たアイデアとその関係、顧客との打ち合わせなら要望と案。会話の中で動く情報を、参加者が同時に見られる場所へ置いています。

最初から業務全体をMiroへ移す必要はありません。次の会議で一つのテーマを決め、参加者に付箋を書いてもらい、近いものを寄せてみる。会議後にそのボードを共有し、次回も同じ場所から話を始められるか確かめると、チームに合う使い方が見えてきます。マインドマップを使えば、中心のテーマから論点を枝分かれさせる形で整理することもできます。

Miroには編集できるボードが3枚までの無料プランがあり、少人数で試せます。スマホアプリでもボードを見たり参加したりできますが、マインドマップなど一部の編集機能には制限があり、モバイルアプリからのボード書き出しもできません。細かい編集を主に行う担当者は、パソコンでの利用を想定するとよいでしょう。プランごとの機能や申込方法はクラレボのMiro紹介ページで確認できます。

Miroは会議で生まれた考えを、次の仕事につなげられる

ニコンは週ごとの仕事と開発上の問題を見渡すために、日立ソリューションズは顧客との発想を形にするためにMiroを使っています。Bancolombiaは会議前の資料と会議後の記録を同じボードに置き、Zendeskは離れた拠点の仕事をつないでいました。いずれも、書いて終わりのホワイトボードではなく、その後も使う作業の場所にしている点が印象的です。

自社でも使えそうな会議が一つ思い浮かんだなら、まずはその議題をボードに置いて試してみてください。クラレボのMiro紹介ページから、無料プランを含む利用条件と始め方を確認できます。

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