この記事でわかること
- ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)が何をまとめて扱うサービスなのか
- どんな業種で使われているのか
- 導入する前に見ておきたい長所と短所
「適切なメールを、適切な人に送る」。言葉にすると簡単ですが、実際にやろうとすると、顧客の名簿を整え、条件で分け、送る時期を決め、その結果を確認する、という作業が必要になります。人手でやると続きません。
ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)は、この一連の流れを自動化するためのサービスです。この記事では、機能と、向き不向きを整理します。
ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)とは
ActiveCampaignは、メール配信と顧客管理を一体で扱うクラウドサービスです。
大きな特徴は、マーケティングオートメーション(見込み客への働きかけを自動で行う仕組み)と、顧客管理(顧客の情報とやりとりの履歴を管理する仕組み)が、ひとつの中でつながっている点です。
1.メール配信
ひな形からメールを作り、顧客のデータに基づいて送り分けられます。日時を指定した配信や自動返信のほか、「サイトの特定のページを見た人に送る」といった、相手の行動をきっかけにした配信も設定できます。
2.自動化の設定
「自動化ビルダー」と呼ばれる画面で、処理の流れを図のように組み立てられます。プログラムを書かずに、条件分岐を含む段取りを設定できるという方向の作りです。
3.顧客管理
顧客の情報と、これまでのやりとりを記録します。営業担当への連絡の促し、対応状況の更新といった作業を自動化する機能があります。
名簿が数千件を超えてくると、表計算ソフトでの管理は限界が来ます。そこを引き受ける部分です。
4.全体と個別の両方を見られる
営業の現場は目の前のお客様に集中し、管理する側は全体の数字を見ます。この二つは、別々の道具で管理されていると噛み合いません。
ActiveCampaignは、個々の顧客とのやりとりの記録と、全体の集計を同じ場所に置くことで、どちらの視点でも見られるようにしています。
向いている業種
- ブログ・自社メディア:読者の登録を受け付け、更新の案内を自動で送る
- オンライン講座・セミナー:申し込み後の案内、受講前後の連絡を自動化する
- イベント・販促キャンペーン:申し込みから当日までの連絡を段取りとして組む
- 美容・健康・クリニック:次回の来店時期に合わせた案内を送る
- 不動産:検討期間が長く、連絡を取り続ける必要がある商材
共通するのは、一度きりの販売で終わらず、連絡を取り続ける必要があるという点です。逆に、単発の販売で完結する商売では、機能を持て余す可能性があります。
長所
顧客管理と自動化がつながっている
この二つを別々のサービスで用意すると、間をつなぐ設定が必要になり、片方だけ情報が古い、という状態が起きます。最初から一体であれば、その手間がありません。
画面が分かりやすい
自動化の設定を図で組み立てられるため、何が起きるのかを目で追えます。この種のツールは設定が複雑になりがちですが、比較的とっつきやすい部類です。
顧客を細かく分けて対応を変えられる
購入履歴、閲覧したページ、経過日数などで顧客を区分し、それぞれに違う内容を送れます。
短所
特定の業種に特化していない
幅広い業種で使えるように作られているぶん、業種専用のツールにある「その業界特有の項目が最初から入っている」といった作り込みはありません。自社に合わせた設定が必要です。
使いこなすには、企画する側の力が要る
これは道具全般に言えることですが、「誰に、どの順番で、何を伝えるか」を決めるのは人の仕事です。自動化の仕組みがあっても、送る中身と段取りを設計しなければ機能しません。
導入すれば成果が出るというものではなく、まず小さな流れを1本作って回してみることをおすすめします。
料金プランについて
ActiveCampaignには複数のプランがあり、上位になるほど自動化や顧客管理の機能が広がります。登録している連絡先の件数によっても金額が変わる仕組みです。
選び方の目安としては、まず下位のプランでメール配信と基本的な自動化を試し、営業側の管理まで含めたくなった段階で上位を検討する、という順序が無理がありません。
プランの区分、含まれる機能、料金はいずれも変更されます。最新は公式サイトをご確認ください。
他のサービスと比べるときの見方
国内にも、同じ用途のサービスがあります。比べるときは、金額だけでなく次の点を見ておくと判断しやすくなります。
- 初期費用の有無:月額だけを比べると、導入時の費用を見落とします
- 料金が何で決まるか:連絡先の件数か、配信数か、利用人数かで、件数が増えたときの負担が変わります
- 日本語のサポート:国内サービスの強みが出る部分です
- 既存の道具とつながるか:WordPress やネットショップとの連携可否
海外のサービスは、小さく始めるときの価格帯が低めに設定されていることがあります。一方、国内サービスは日本語のサポートと商習慣への対応で有利です。どちらが適するかは、社内に英語を読める方がいるかどうかでも変わります。
なお、各社の料金は変更されます。比較する時点で、必ず公式サイトの最新の条件をご確認ください。
日本の会社でも使えるのか
日本からの利用は可能で、日本語のメールを配信することもできます。管理画面の操作を覚えてしまえば、日々の運用で大きな支障は出にくい部類です。
導入事例
公式サイトでは、健康食品を扱う小規模なネットショップや、オンライン講座のプラットフォーム事業者などの事例が紹介されています。少人数で運営しながら、連絡業務を自動化した例が中心です。
これらの事例で公表されている数値は提供元によるもので、クラレボで検証したものではありません。同じ結果が自社で再現されるとは限らないため、参考として扱ってください。
まとめ
ActiveCampaign(アクティブキャンペーン)は、メール配信・自動化・顧客管理をひとつにまとめたサービスです。継続的にお客様と連絡を取る商売で力を発揮します。
ただし、送る中身と段取りを決めるのは人の仕事です。導入を検討する際は、まず「どの連絡を自動にしたいか」を1つ決めてから試すと、判断しやすくなります。


コメント