メール配信ツールを選ぶとき、操作のわかりやすさは気になるポイントです。一方で、使い続けるうちに「購入履歴に合わせて案内を変えたい」「登録後のフォローを自動化したい」と、やりたいことが増える場合もあります。
GetResponse(ゲットレスポンス)は、メール配信に加え、ランディングページの作成やマーケティングの自動化などを扱えるサービスです。手軽に配信を始めたい企業にも、その先の販促まで整えたい企業にも、おすすめのSaaSです。
この記事では、利用者の口コミ・評判と2社の導入事例から、GetResponseの強みや注意点を紹介します。Shopifyとの連携による活用法も含め、自社の運用に合うかを考えていきましょう。
GetResponseの口コミ・評判から見える使いやすさと注意点
テンプレートや操作画面がわかりやすく、メール配信を始めやすい
GetResponseの口コミでは、操作画面のわかりやすさや、テンプレートを使ったメールの作りやすさが評価されています。専門的な知識が十分でなくても、配信を始めやすいという声が見られます。
メール配信を始める際は、本文を書くだけでなく、画像やボタンを配置し、読みやすい見た目に整える作業も必要です。そのたびに制作担当者へ依頼したり、HTMLを編集したりする運用では、定期的な配信を続けにくいこともあるでしょう。
テンプレートを土台に担当者自身で作成できれば、まず一通を送り、反応を見て次の内容を考える流れを作りやすくなります。最初の配信までのハードルを抑えられる点は、これからメール施策を始める企業にとって魅力です。
メール・LP・自動配信をまとめて扱えることが好評
複数のマーケティング機能を一か所で扱えることも、利用者が評価しているポイントです。口コミでは、メール配信、ランディングページ、自動配信などをまとめて運用できる利便性が挙げられています。
たとえば、資料のダウンロードを受け付けるページを用意し、登録した人へ案内メールを送る施策を考えてみます。ページを作るツールとメール配信ツールが別々なら、登録情報を受け渡すための設定や、データの確認が必要になります。
GetResponseでは、こうした施策に必要な機能を同じサービス内で組み合わせられます。個々の機能がそろっているだけでなく、「登録してもらった後に、何を届けるか」までつなげて考えやすい点が強みといえるでしょう。
高度な機能には学習が必要だが、習熟に合わせて活用を広げられる
一方で、機能が多いため最初は戸惑う、高度な機能を理解するには時間がかかる、といった口コミもあります。基本的なメール作成の手軽さと、複雑な自動配信を使いこなす難しさは、分けて捉える必要があります。
自動配信では、操作方法に加えて「誰に、どのタイミングで、何を送るか」を考えなければなりません。登録直後の人と購入経験のある人では、必要な案内も異なります。こうした設計には、ツールへの習熟と、自社の顧客への理解が求められます。
ただ、最初からすべての機能を使う必要はありません。まずは定期的なメール配信を行い、次に登録直後の案内を自動化する。その後、顧客の関心や購入状況に合わせた送り分けへ進む、といった使い方も考えられます。
私は、このように運用の段階に合わせて使い方を広げられる点を、GetResponseの利点と捉えています。使い始めやすさに加え、本格的な施策に取り組みたくなったときの選択肢もあるからです。
連絡先数や必要な機能によって、利用料金が増える点には注意
料金については、連絡先リストが増えると費用が上がることや、一部の高度な機能に上位プランが必要なことを負担に感じる声があります。
ここでは、「連絡先数が増えることによる費用の変化」と、「使いたい機能に応じたプランの選択」を分けて確認したいところです。
現在の連絡先数では予算に収まっていても、登録者を増やす施策が進めば、必要な契約規模は変わります。また、メール配信から自動化へ活用を広げる際に、プランの見直しが必要になる場合もあります。
導入時は、今の料金だけで判断せず、今後想定する連絡先数と、使いたい機能を照らし合わせることが大切です。機能をまとめられる利点も含め、自社の運用全体に対して費用が見合うかを検討するとよいでしょう。
導入事例に見る、顧客との関係を育てるGetResponseの使い方
革製品ブランドDAAGは、EC連携とメールで継続的な購買につなげる
DAAGは、ポーランドの革製バッグやアクセサリーを扱うブランドです。GetResponse公式の導入事例では、ECプラットフォームのShoperと連携し、メール配信や自動化を活用した取り組みが紹介されています。
同社は、SNSで接点を持った人にメール登録を促し、継続して情報を届ける関係を築いています。登録後のウェルカムメールでは、割引の案内だけに頼らず、ブランドの価値観やものづくりの背景などを伝えています。
普段の配信でも、着こなしのヒントや新しいコレクション、ブランドの舞台裏などを紹介しています。商品の購入を促す前に、そのブランドを好きになる理由や、商品を使う楽しみを届けている点が特徴です。
こうした情報発信と並行して、購入手続きの途中で離れた人へのフォローも自動化しています。公式事例では、カゴ落ちフォローによる売上として、8か月間で約2万5,200米ドルが報告されています。
この事例から参考にできるのは、メールの送信回数を増やすことだけではありません。登録直後にはブランドを知ってもらい、購入を迷っている場面では必要なフォローをする。顧客との接点に応じて、届ける内容を変える使い方です。
家庭教師サービスAllakandoは、相手に合わせた送り分けで情報の関連性を高める
スウェーデンの家庭教師サービス企業Allakandoは、顧客リストの管理と自動化にGetResponseを活用しています。公式事例では、一つの連絡先リストを、8つのセグメントと10の独自項目で管理する運用が紹介されています。
同社が重視しているのは、多くの人へ連絡する際にも、相手にとって意味のある情報を届けることです。幅広い相手へ同じ内容を送る方法を見直し、受け手に合わせたコミュニケーションを行うためにGetResponseを利用しています。
また、特定の熟練者だけに作業が集中せず、チームで使える操作性も評価しています。
メール配信では、登録者が増えるほど、一人ひとりの状況を手作業で追うことが難しくなります。だからといって、全員へ同じ案内を送ればよいとも限りません。
Allakandoの事例は、連絡先を集めた後の管理が、配信内容の質に関わることを示しています。受け手を整理し、その情報を送り分けに使うことが、規模を広げながら適切な案内を続ける土台になると考えられます。
GetResponseは、メール配信から顧客フォローへ発展させたい企業におすすめ
まず配信を始め、成果を見ながら施策を増やしたい企業
口コミや導入事例を踏まえると、GetResponseは、メール配信を始めた後も、徐々に施策を充実させていきたい企業に向いていると考えられます。
最初は、新商品やサービスのお知らせを定期的に送るだけでもよいでしょう。運用を続けるうちに、登録したばかりの人には基本的な情報を届けたい、購入済みの人には別の案内をしたい、といった課題が見えてくることがあります。
その際、送り分けや自動配信などへ活用を広げられることは利点です。基本操作の手軽さを生かして始め、本格的な運用に必要な知識を身につけながら、施策を育てていけます。
DAAGのようなEC事業者だけでなく、Allakandoのように、サービスの検討者や利用者へ継続して情報を届けたい企業にも、参考になる使い方があります。
ツールの乗り換えを抑え、顧客情報と配信の仕組みを育てたい企業
将来の運用まで見据えて選びたい企業にとっても、活用範囲の広さは判断材料になります。
メール配信ツールの移行は、連絡先を移して終わりとは限りません。配信停止の情報、送り分けの条件、自動配信の設定なども確認し、新しい環境へ引き継ぐ必要があります。顧客情報を扱うため、データの取り扱いにも気を配らなければなりません。
運用を積み重ねた後ほど、移行時に確認することも増えます。導入時点で「今できればよいこと」と「将来やりたいこと」の両方を考えておく意味は、ここにあります。
もちろん、GetResponseなら将来のあらゆる要件に対応できる、というわけではありません。ただ、メール配信から自動化までを同じツールで進められることは、乗り換えに伴う負担を抑えたい企業にとって魅力でしょう。
一方、簡単な一斉配信だけで十分で、今後も施策を広げる予定がなければ、多機能さをどこまで必要とするかは検討したいところです。
Shopifyと連携すれば、購入情報をメール施策に生かせる
購入履歴に合わせて、届ける商品や案内を変える
クラレボでも取り扱っているShopifyは、GetResponseとの連携に対応しています。公式の連携案内では、顧客情報、商品情報、注文情報などを取り込み、購入履歴に基づく送り分けや、おすすめ商品の配信に利用できるとされています。
たとえば、ある商品を購入した顧客に、関連する商品を案内する使い方が考えられます。購入経験のある人と、まだ購入していない人で、メールの内容を変えることも検討できます。
同じお知らせであっても、すでに商品を使っている人と、初めてブランドを知った人では、必要な説明が異なります。購入情報を配信に生かせれば、担当者の記憶や手作業だけに頼らず、相手の状況に合わせた案内を組み立てやすくなります。
Shopifyを販売の場、GetResponseを継続的な情報提供やフォローの場として組み合わせるイメージです。
カゴ落ちした顧客へのフォローを自動化する
Shopifyとの連携では、カゴ落ちに関する情報を使ったフォローも案内されています。購入手続きの途中で離れた顧客へ、メールで再訪を促す施策に活用できます。
前述のDAAGが使っているECプラットフォームはShoperですが、ECの情報をGetResponseへつなぎ、顧客の行動に応じてフォローする考え方は、Shopifyでの活用を考える際にも参考になります。
カゴ落ちした人を担当者が一人ずつ確認し、個別に連絡する運用には限界があります。自動化できる部分を整えておけば、担当者は配信内容やタイミングを見直し、反応を確認する作業に取り組めます。
ただし、連携できる情報や利用できる機能は、契約内容や設定によって確認が必要です。導入前に、どの情報を取り込み、どのような条件でメールを送るのかを整理しておくと、必要な機能を判断しやすくなります。
GetResponseは、始めやすさと将来の活用範囲を合わせて検討しよう
GetResponseの口コミでは、メール作成の手軽さや、複数の販促機能をまとめて扱える点が評価されています。高度な機能には学習が必要ですが、基本的な配信から始め、習熟に合わせて使い方を広げられることは強みです。
DAAGとAllakandoの事例からも、メールを一斉に送るだけでなく、顧客との関係や相手の状況に合わせて情報を届ける活用が見えてきます。Shopifyとの連携は、購入情報を送り分けや自動フォローに生かしたい企業の選択肢になります。
導入を検討する際は、現在の連絡先数と必要な機能に加え、今後どのようなフォローを行いたいかまで整理してみましょう。始めやすさと、使い続けられる活用範囲の両方から判断することが大切です。
GetResponseの導入や、Shopifyと組み合わせた運用については、クラレボでもご相談を受け付けています。自社で取り組みたい施策をもとに、活用方法を一緒に考えていきます。



